センパイが治療を受けている間にセンパイのお母さんが来た。

「あなた、純の彼女?」

このときは“はい、彼女です”って言えなかった。

もし、目覚めたセンパイが“彼女じゃなくて友達”って言ったら、私の勘違いって思い知らされちゃうから・・・。

「あの、トモダチ・・・です・・・。」
「そうですか・・・。救急車、呼んでくれてありがとね。」

疲れているはずなのに、優しい笑顔を私に向けてくれる。

「いえ・・・。」
「今日はもう帰っていいですよ?目が覚めたらすぐに電話しますから。」
「はい。お願いします・・・。」

センパイ・・・どうしたのかな・・・?