あたしと宏太は2-4
ちなみに美鈴も。


ガラッ。


教室に入るとなぜか


黒板におめでとうと書かれていた。


「何これ?どうした?」


宏太がクラスメートに問い掛けた。


「ん?ああ。宮田先生が
結婚するんだって」


宮田先生はあたし達の担任でふわふわした女の先生だ。


「え!嘘!まじで!」


美鈴が叫んだ。


「うるさ」


宏太は美鈴が嫌いなのか
嫌な顔をして呟いた。


「本当だよ―!しかも
でき婚だって♪」


「まーじー?♪」


美鈴ってこーゆーの好きだよなー。


「なぁ。」


とても低い声で宏太が
呟いた。


クラスメートが一斉に


宏太を見た。


「ん?何?」


「俺たちもそろそろ子供作ろうか?」


………。


その発言に、皆が凍り付いた。


「…。死ね」


ばこっと鈍い音がなった。


「痛い…。」


「あんたっ!皆の前で何言ってんのよ!?」