「子供だな―。俺もチューハイだけどー。はい」


「ありがとう。いただきまーす。」


あー。うまいわ。


酔ったらどうしよう。


過去に酒飲んで酔って記憶なくしてるんだよね…。


しかも誰も教えてくれないし…。


「初音―酔っ払っちゃった―。」


そう言ってあたしにぎゅっと抱き締めたけどその手にはのらない。


「宏太がチューハイ一本で酔うわけないじゃん。」


バレたかといいながら子供みたいに笑う彼はすごく
可愛く。


「ふぅ。あたし寝たい。」


「え?まだ11時だよ?」


「今日は疲れちゃった。」


「えー。まぁしょうがないか。分かったよ。ベッド行こうか。」


一緒に寝るのかな?


やだな。暑苦しい。


ガチャッと彼が自室のドアを開けると甘い香りがした。


「甘いな………。」


そう彼に聞こえない大きさで呟いたのに彼は聞き逃さなかった。


「あぁ。香水変えたんだ。初音が甘いのが好きって言うからつい買っちゃった」


苦笑いしながら話す彼。


「あそ。一緒に寝るの?」