「……。宏太。起きなよ。風邪引いちゃうよ。」


「ん……。あれ……?初音いつ上がったの?」


「今。宏太も早く入ってきなよ。」


「うん。俺が風呂入ってる間誰か来ても無視して。
あと。勝手にコンビニとか行かないでね?」


「分かってるよ。」


はぁ。疲れたな。


宏太が上がったらなにしよう?


DVD見ようかな―。


なんかあるかな?


「初音―♪」


かばっと後ろから突進された。


「ごふっ!……。何?」


宏太が突進してきたせいで変な声出ちゃったし。


「喉渇いたな。お酒飲んじゃおうかな―♪」


未成年だろうが。何考えてんだ。


「初音も飲む?」


「いらない。未成年だもん。」


「いいじゃんいいじゃん♪今日は特別な日ってことで♪」


特別でもないのにですか…


考え込んでると宏太が
飲もうよ―。ねー飲もうよ。としつこいので飲むはめになった。


「何がいい?チューハイが一番飲みやすいよね。変わってる人はビールいけるよね。」


「チューハイのリンゴ」