「俺の事嫌い…?」


またそーやって嫌って言わせない顔をするんだ…!


「分かったよ…。はぁ…。あーん」


「はい。んー」


「いやいや。なんで口移しなの?」


「んー?だって俺初音の事大好きだし、初音も俺の事大好きなんでしょ?」


「まぁ…。そうだけど…。だって恥ずかしいでしょ?ね?」


「ぜんぜん。」


あぁ。無理だ。


何言っても無駄だ…。


「変な事しないでね?
本当やめてね?」


「分かってるよ♪大丈夫♪」


ふははっと笑った宏太の顔は全く信用できない顔だった。


「ん…。!?んぁ!?」


食べ物が入ってくるかと思ったら生暖かいものが入って来た。


そしてすぐ認識した


これ舌だ。


「こ…うたぁ!や…」


喋ろうとすると塞がれる口。


しばらくしてやっと止まった。


「もう。帰っちゃうよ!?あんまり変な事するようなら!!!」


その言葉にとても焦り出す宏太。