不安そうな悲しそうな
悔しそうないろんな感情の顔をしている。


あぁ。なんで大好きな人にこんな顔させてるんだろう。


「す…き…だよ。大好き。あたしだって愛してるもん。」


恥ずかしくて死にそうだった。


だけど大好きな人があたしのこの言葉で喜んでくれるなら何度だって言うよ。


「初音…。ありがとう。
顔真っ赤。こんなに赤くなるなら外じゃ言えないね」


ははっと笑う宏太は、とても満足げだった。


「お腹空いた。なんか食べたいな。」


「じゃあ用意するから
座ってて?あっ。何飲む?コーラ?お茶?サイダー?」


「サイダー。あと生姜ちょうだい。」


「はい。これが俺。こっちが初音♪」


「ありがとう。お礼に。
あーん」


たまには自分からしてあげてもいいかな…。なんて?


「え!いいの!うわ!やべぇ!嬉しい!あーん♪」


「美味しい?」


「初音からもらったものは全て旨いよ。お返しに
あーん。」


「やだよ。早く食べな。」

バッサリ切っといた。