デレデレ彼氏とツンデレ彼女

「家に着いたら何するから―。」


「宏太の好きな事すればいいじゃん。」


「じゃあ一緒に寝よ?」


「子供じゃないんだから、1人で寝なさいよ。」


「えー。やだやだ!初音と一緒じゃなきゃやだ!」


また駄々をこね始めた。


「昨日まで、1人で寝てたでしょ?昨日みたいに寝ればいいの。」


「忘れてた。」


なんだこいつ。


忘れてたじゃねーよ。


絶対覚えてるくせに。


「もう知らない。勝手に、やってろ」


「ごめんごめん♪冗談♪
1人で寝るよ。」


ほら。またそーゆーこと言いながら目で訴えるんだ。

「っっ…!分かったよ。
そのかわり変なことしないでよ?」


「しねぇよ。ばーか。
まさかとは思うけど逆の意味なの?逆に襲ってもいいよって言ってるの?」


「帰るよ?」


「ごめん。嘘です。」