デレデレ彼氏とツンデレ彼女

「ない。」


じゃあ買ってくるかと言いレジに向かって行った。


お金を払い終わった宏太の手にはありえないほどの袋の量だった。


「もう。どんだけ買ってるのよ。」


「いっぱい買ったね。あっ夜ご飯も買ったから」


「え?お母さんは?」


「今ね旅行行ってる。親父と2人で。」


旅行…。いいなぁ。


あっ。でもあたしもディズニーランド行くんだ。


温泉も行きたいな。


「お母さんたち何処行ってるの?」


「えっと。箱根だったけ?温泉に行くって言ってた」


いいなぁー。あたしも
早く卒業していい会社に着いて結婚したいな。


「俺らも将来はそうなるんだよなー。」


「え?あたしと結婚するつもりなの?」


「当たり前じゃん!俺は、初音しか愛せない」


ぎゅっと強く握られた手は温かかった。


「幸せにしないと別れるからね」


「え!?俺今以上に頑張らなきゃじゃん!」


「そうだよ。頑張れ。」


他人事だなーと少し拗ねる宏太を見ながら


なんとなく寂しさを覚えた。