デレデレ彼氏とツンデレ彼女

ごめんごめーん♪


とまた反省の色が見えない。


こいつの頭に反省の二文字はないのだろうか…?


「初音。俺にもやってよ」


えへへとこれまた可愛らしい笑顔で言ってきた。


「嫌です。早く食べてください。」


冷たくあしらうと


「そっか。初音は俺の事、嫌いなんだね…。俺は大好きだからなんでもするって言うのに…。はぁ…」


と長ったらしいウザイ発言を永遠に繰り返す。


かれこれグチグチ言って


10分。


「分かったわよ!本っ当にしつこい!」


「やったぁ♪初音は優しいなぁ♪」


宏太にはやっぱり勝てないや。


「ほら。あーん」


ぱくっと口に入れた宏太。


満面の笑みで「うまい♪」って言った。


「それはよかったですね」


「今日はいつにましてツンツンしてない?」


「別に変わらないでしょ。いつもと一緒だよ。」


そうかなぁと言って納得のいかない様子の宏太だった。