三年生のクラス発表。


その場に立ち尽くすことなく私は教室へ向かった。


私の名前は、いつだって見つけやすかった。


“相川 那津姫”


出席番号は、いつも一番。


しかも漢字五文字。


分かりやすいよ、私の名前。


ちなみに、今回私は一組だった。


3-1に入ると、仲がいい友達がちらほら。


「なっちゃん!」


「わっ」


友達に抱きつかれる。


犬みたい。