「グゥゥゥウ」


そこでけたたましくなる私のお腹。


チラッと、高梅を見るがさっきと同じ、動かない。


良かった、寝てる。


「何でこいつ、こんなに寝相いいのかね…?」


誰も聞いてない。


聞いてるのは青い空と桜の木だけ。


「羨ましいわ」


私のひとりごとに誰も答えてくれない。


青い空も、桜の木も。


聞こえてくるのは、こいつの寝息と授業をしてる先生の声だけだった。