「なんで…ここに…?」



 「ん?」



 返事をしながらあたしに



 目線を合わせるようにしゃがみこんだ。


 
 「お前がいきなり走り出すからだろ?」



 あたしの頬に手をあてて、



 おでこをコツンとぶつけてくる。



 顔の近さに顔をが赤くなる。



 
 「……」


 そんな近くで見つめられたら、



 何も言えなくなっちゃうよ…



 
 「先輩…顔、近いです…」



 「逃げたお前が悪い…」



 そんな…


 そんな理由ってあり!?


 
 「……」



 あたしは先輩を見つめた。



 「何?」