「はぁー…」


 大げさなくらいのため息をついた。



 ふらついた足取りでたどり着いたのは



 自動販売機の前。



 そこで、あたしは大好きなりんごジュースを買った。



 販売機の前でちょこんと座って


 りんごジュースを飲むと、少し気持ちが落ち着いた。


  

 でも、頭に浮かんでくるのは先輩のことだけ…



 
 「先輩…」



 「何、泣いてんだよ」



 「へぇ?」


 
 
 頭の上から聞こえたのは紛れもなく



 先輩の声。