先輩の彼女はあたしなのに…


 先輩に会いたい…


 今すぐ、先輩に会いたいよ…



 「あははっ!!」



 俯きかげんになっていると耳に噛んだ声が響いた。



 「うるさいぞそこ、静かにしなさい」



 「ごめんなさぁい…この人がおもしろすぎて…」



 お腹をかかえて笑う愛。


  

 何も言えないのが、



 悔しくて、悔しくて…


 
 涙が出そうになった。



 そのまま、あたしの気分が晴れないまま


 放課後を迎えた。



 教室にはあたしと真由と愛だけ…



 あたしと愛も、



 愛と真由も気まずい雰囲気。