そう言って先輩は


 教室の出て行った。



 あたしは見えなくなるまで先輩の背中を見送った。


 
 「真由ー!!」


 あたしは、かばんを自分の机におくなりすぐに真由のもとに走った。



 「聞いてよー!」


 「なによ、テンション高すぎ…」



 お気に入りのりんごジュースを片手にあたしを軽く睨む。


 でも、そんなこと気にならない。



 
 「昨日ね、先輩のうちに泊まったの…!」



 言ってるうちに恥ずかしくなってきて


 だんだん小声になる。



 「ウソッ!?」



 ガタンッ――


 大きな音を立てて立ちあがる。



 同時にザワッと教室内の人全員が真由に注目する。