先輩の声にあたしは動けなくなってしまう。



 「先輩っ…ん…っ」



 言葉をさえぎられてしまった。


 頭を手で押さえてあたしの動きを止めている。


 片手であたしの頭を押さえて、


 もう片手であたしの腕を掴んでる。



 少しずつ位置を変えてくる。


 気づけばあたしと先輩の場所が入れ替わっていて…


 あたしの上に先輩がいる態勢になっていた。



 あたしが息をするのに薄く開いた唇から


 先輩の舌が入ってくる。


 その、熱いモノに戸惑いを隠せなかったけど


 先輩の手で動けなくなっていた。



 「ん…ぁ…」


 歯止めが利かなくなったみたいに先輩はあたしを求めてくる。


 先輩の手が頭から離れてあたしの胸に触れる。