先輩の家はものすごく


 キレイだった。



 「わぁ…すごいですね…」


 この観葉植物だって、


 すっごいカワイイ…


 あたしが花に見とれている時、


 フッとあたしの背中に


 温かみを感じた。



 「先輩…?」


 「オレを放置して、花かよ?」


 
 ドキ――



 耳元で囁くように話す先輩の声が


 妙に艶っぽいから


 心臓が飛び跳ねた。


 
 「オレには興味ない?」


 
 「……っ」


 
 「何とか言えよ…」


 「あ、ります…」


 息が耳にかかって


 くすぐったい…


 「じゃあ、オレの事見て?」


 そんなこと言わないでください…


 ホントに心臓がヤバイです…!