静かに唇を離したとき観覧車がちょうど戻ってきた。 周りも少しずつ暗くなっていて、 大きな広場に飾られた木がきれいにライトアップされていた。 「わぁ…きれー…」 思っていたことが口に出てしまった。 「春樹君! 木がライトアップされてます!!」 はしゃぐあたしを近くで見守る春樹君はいつもより大人っぽく見えた。