「どうしたんですか…?」 「お前が足りねぇんだよ」 あたしを抱きしめて低く小さな声でそう言った。 耳元で囁かれたその声に胸がくすぐったくなった。 「あたしもです…」 とっさにでた声に自分でもビックリした。 「フ―ン…」 「なんですか…」