「卒業祝いだし、どっか食いに行こうよ!」
夜になって俺の家にやってきた清水に、
初めての外食を持ち掛けた。
夏休みには確かに一緒に出掛けたりもしてたが、
わざわざ少し遠方を選んでいたし。
だけどもぉ、俺達は何も気にすることはないのだ。
「…その前にさぁ、話あるんだけど。」
「どした?」
浮かれて俺は、腕を組む女王様に首をかしげた。
きっと、改まってお礼でも言いたいのだろう。
「別れよ。」
「ん?」
聞き違いだろうか。
お礼の言葉…
「だから、別れようって言ったの!」
「…えっと、何故?」
「“ずっと”とは言ってないでしょ?
卒業出来たんだし、別れたいから別れるの!」
耳を疑った。
確かにこれなら、“嘘をついた”とかにはならないけど。
「…いや、ちょっと待てよ…」
「何?」
俺を睨む瞳に、言葉が出なくて。
「…旅行は?」
「そんなの、付き合ってなくたって行けるでしょ?」
「…白タイツは?」
「それを探すから、アンタと付き合ってる暇ないの!」
ごめん、何で?
夜になって俺の家にやってきた清水に、
初めての外食を持ち掛けた。
夏休みには確かに一緒に出掛けたりもしてたが、
わざわざ少し遠方を選んでいたし。
だけどもぉ、俺達は何も気にすることはないのだ。
「…その前にさぁ、話あるんだけど。」
「どした?」
浮かれて俺は、腕を組む女王様に首をかしげた。
きっと、改まってお礼でも言いたいのだろう。
「別れよ。」
「ん?」
聞き違いだろうか。
お礼の言葉…
「だから、別れようって言ったの!」
「…えっと、何故?」
「“ずっと”とは言ってないでしょ?
卒業出来たんだし、別れたいから別れるの!」
耳を疑った。
確かにこれなら、“嘘をついた”とかにはならないけど。
「…いや、ちょっと待てよ…」
「何?」
俺を睨む瞳に、言葉が出なくて。
「…旅行は?」
「そんなの、付き合ってなくたって行けるでしょ?」
「…白タイツは?」
「それを探すから、アンタと付き合ってる暇ないの!」
ごめん、何で?


