「…そんなことよりさぁ。
明後日の模試の答え教えてよ!」
「…いや、教えてやりたいのはやまやまなんだけど。
俺だってわかんねぇんだよ。」
「…何で?」
瞬間、女王様は更に不機嫌さを増して。
なるべく俺は、なだめるように言葉を掛けた。
「…だって、全国統一模試なんだし、俺が作るわけじゃないだろ?
確かに問題くらいには目を通したけど、持ち出し禁止だからコピーも取れないし。」
“だから俺にもわかんないんだよ”
そう言う俺に清水は、あからさまに頬を膨らませて。
「もぉ良い、馬鹿!」
プイッとそっぽ向いてしまう始末。
この場合、俺が悪いんだろうか。
てゆーか、“馬鹿”ってどうよ。
「…けど、問題の傾向くらいなら言えるしさぁ。」
“なぁ?”と、それでもまだなだめる俺は、
きっと一生コイツには勝てないのだろう。
「そんなの聞いて、あたしに理解出来るわけないでしょ!」
開き直るなよ。
「…そんな怒るなよ。
可愛い顔が台無しだぞ?」
ははっと笑う俺を、清水は鋭い瞳で睨み付けて。
「帰る!」
言葉を吐き捨て清水は、さっさと俺の家から出て行って。
何だかなぁ、と。
ちょっとだけ悲しくなった。
いつまで経っても俺は、彼女の中で“それ以上”にならないらしい。
最近はそれが、結構不満。
明後日の模試の答え教えてよ!」
「…いや、教えてやりたいのはやまやまなんだけど。
俺だってわかんねぇんだよ。」
「…何で?」
瞬間、女王様は更に不機嫌さを増して。
なるべく俺は、なだめるように言葉を掛けた。
「…だって、全国統一模試なんだし、俺が作るわけじゃないだろ?
確かに問題くらいには目を通したけど、持ち出し禁止だからコピーも取れないし。」
“だから俺にもわかんないんだよ”
そう言う俺に清水は、あからさまに頬を膨らませて。
「もぉ良い、馬鹿!」
プイッとそっぽ向いてしまう始末。
この場合、俺が悪いんだろうか。
てゆーか、“馬鹿”ってどうよ。
「…けど、問題の傾向くらいなら言えるしさぁ。」
“なぁ?”と、それでもまだなだめる俺は、
きっと一生コイツには勝てないのだろう。
「そんなの聞いて、あたしに理解出来るわけないでしょ!」
開き直るなよ。
「…そんな怒るなよ。
可愛い顔が台無しだぞ?」
ははっと笑う俺を、清水は鋭い瞳で睨み付けて。
「帰る!」
言葉を吐き捨て清水は、さっさと俺の家から出て行って。
何だかなぁ、と。
ちょっとだけ悲しくなった。
いつまで経っても俺は、彼女の中で“それ以上”にならないらしい。
最近はそれが、結構不満。


