―ピーンポーン…

「はーい!」


何となく良い予感がして俺は、玄関へと急いだ。


ガチャッとドアを押した瞬間、その場所に立っていた人物を見て、

思わず口元が緩んでしまって。



「…何よ、その顔。」


そう言った彼女は口元を引き攣らせ、コンビニの袋を片手に中へと足を進める。



「セナ。
待ち望んでたんだけど。」


ついつい嬉しくて俺は、背中から清水を抱き締めた。


驚いたのだろう清水の手から、持っていたコンビニの袋が抜け落ちて。


ゴトッと音がした瞬間、そのままの体勢で清水を壁に押し当てる。



「…アンタねぇ…!」


「…一週間も放置しやがって。
学校で襲ってやろうかと思ったじゃねぇかよ。」


「―――ッ!」


抵抗の声を上げる清水にお構いなしに俺は、

シャツを羽織っただけのキャミソールに背中から手を滑らせる。


俺、コイツの胸大好きなんだけど。



「いい加減―――!」


押さえつけられていた清水が首だけで振り返った刹那、

俺は自身の唇でそれを塞ぐ。


絡める舌の所為なのかその唇からは、吐息と共に甘美な声も漏れ始めて。


程よい日焼けは、夏休みに一緒に海に行ったときのものだろう。


ビキニのラインが残る曲線美を横目に、あの日の水着姿を思い出して。



「…やべぇな…」



いつも掴みどころがないように俺の手からすり抜ける清水だけど。


この瞬間だけは、俺だけのものなんだ。


バックの体勢は、余計にそう思えるから好き。


組み敷いてるし、この腰が何よりヤバい。