「辞めて欲しいなら、いつもで辞めてあげるよ。」
「―――ッ!」
おいおいおい!
何か知らねぇけど、何を突然言い出してんだよ?!
「ははっ、売り言葉に買い言葉、だよな?」
“なぁ、清水?”
そう確認するように問うてみても、清水の顔が緩むことはなくて。
それどころか、俺まで睨み付ける始末。
「と、とにかく!
私の授業、ちゃんと出なさいね?」
先に耐えられなくなったのは、桜井先生で。
その言葉を投げ、授業の開始の近い教室へと向かう。
とりあえずは安堵のため気を吐き出しながら俺は、
恐る恐る再び清水に顔を向けた。
「あたしが居ると、邪魔なんでしょ?」
「―――ッ!」
ハッと笑った清水は、俺に背を向け歩き出して。
静止の声を上げようとした瞬間、チャイムの音に遮られた。
ヤバい。
何かわかんねぇけど、今のアイツは相当ヤバい。
多分、それに気付いてるのは俺だけだろう。
だけどこんな場所じゃ、抱きしめるどころか問いただすことさえままならなくて。
伸ばせなかった手の行き場を探すように、拳を握り締めた。
とにかく昨日から、何かが違う、ってことしかわかんなくて。
ただ、悔しかった。
わかりたいはずなのに、そうさせてはくれなくて。
俺でさえも、その心の中への侵入を拒むのだろうか。
「―――ッ!」
おいおいおい!
何か知らねぇけど、何を突然言い出してんだよ?!
「ははっ、売り言葉に買い言葉、だよな?」
“なぁ、清水?”
そう確認するように問うてみても、清水の顔が緩むことはなくて。
それどころか、俺まで睨み付ける始末。
「と、とにかく!
私の授業、ちゃんと出なさいね?」
先に耐えられなくなったのは、桜井先生で。
その言葉を投げ、授業の開始の近い教室へと向かう。
とりあえずは安堵のため気を吐き出しながら俺は、
恐る恐る再び清水に顔を向けた。
「あたしが居ると、邪魔なんでしょ?」
「―――ッ!」
ハッと笑った清水は、俺に背を向け歩き出して。
静止の声を上げようとした瞬間、チャイムの音に遮られた。
ヤバい。
何かわかんねぇけど、今のアイツは相当ヤバい。
多分、それに気付いてるのは俺だけだろう。
だけどこんな場所じゃ、抱きしめるどころか問いただすことさえままならなくて。
伸ばせなかった手の行き場を探すように、拳を握り締めた。
とにかく昨日から、何かが違う、ってことしかわかんなくて。
ただ、悔しかった。
わかりたいはずなのに、そうさせてはくれなくて。
俺でさえも、その心の中への侵入を拒むのだろうか。


