目の前の彼女は幼いあの頃と同じ様に今も変わらない表情を浮かべる。 「もう、やめる」 だけど、過去と決定的に違う所があった。 それは俺の目を真っ直ぐ見つめていること。 「...何をやめるんだ?」 だから俺は聞かずにいられなかった。 あらゆる可能性が俺の頭を駆け巡る。 俺への罵倒?恋路の邪魔?馬鹿力? だけど、答えはまたあの日同様全然違った。 「アンタに恋するの」