「ん......」 あ、起きた。 奴は目をこすって俺を見るなり思いっきり睨んできた。 やれやれ、せっかく起こしたのにコレだ。 「風邪ひくぞ」 ムスッとしたまま俺は言った。 このお気に入りの場所でいくら春だからって油断して風邪を引かれては困るからだ。