夏の香り



「バカヤロウ!!」




俺は叫んだ。




「こんなことぐらいで「人が下にいたらどうすんだ!!」




「!」




俺は急いで階段を駆け下りた。


幸い誰も被害に遭っていなかった。


本が砂を被っているだけ。




「良かった…」




俺は本の砂埃を払い、拾う。




「あ、氷海君……!」