年下彼女に負ける俺-2-

「ケーキ、ケーキ。そんなもの私には作れん!!」


どうやったらケーキなんて作れるんだろう。


本とか買えばいいのか?

だとしても、私には本通り作れる自信はない。



いっそ買うか。

いやいや、普通は手作りなはず。

聡ちゃんの誕生日にケーキを買うなんて出来るわけが…!!



「本当にどうしよう。」


さっきから頭を抱えながら立ったり座ったりを繰り返している。

それも人の多い廊下で。





気づくと生徒が一番登校する時間になっていて、校舎内は生徒が多くいた。

なのに私は一人廊下で悩んでいて、今更だけどさっきまで自分のしていたことが恥ずかしくなった。