年下彼女に負ける俺-2-

「お前、全部口に出てるんだけど。」


「ありゃ?そうだった?ごめんよ。」


ごめんと言いつつも、全く罪悪感はない。




「もういいから、口に出すな。こっちは恥ずかしいんだよ。」


そう言う浅間の頬はほんのり赤く、どう見たって照れているのがわかる。



こいつ、可愛いな。

そう思った瞬間、なんだか浅間のことをいじめたくなった私。




「照れてるー!浅間が照れてるー!!」


私はふざけて言っているから、てっきり浅間の返し方も私みたいな感じで返ってくると思ってた。

なのに浅間は…。




「ふざけるのはやめろ。俺、結構本気だからさ。」


「うん、わかった。ごめん。」



浅間の顔はいつもと違って怖くて、彼が本気なのがわかった。

だから、今度はちゃんと私も本気で謝った。