年下彼女に負ける俺-2-

「はいはい、わかったよ。」


なのに聡ちゃんは大人の余裕の笑みを見せてはかわす。

どうやら聡ちゃんに向けて撃った弾は不発に終わったようだった。




「そんなことよりさ…」


「ん?」


「旅行楽しみだな。」


「うん!」



承諾してもらえるといいなと、ちょっと不安げに呟く聡ちゃん。


私の両親ならいいって言ってくれるような気がするんだけどな。

そう思うのは私だけなのかな?






「また一緒にお風呂入りたいな…」



そう言いながらチラッと私を見てきた聡ちゃん。

だけどそんな彼に対して私は知らんぷり。