「美桜子。」



気づいたら聞き覚えのある声がした。



目を閉じててもわかる。

その声はきっと大好きな人の声で、夢なんかじゃないはずなんだ。





だって、ほら。

目を開けるとそこには聡ちゃんの顔があるんだもん。




「おはよう。」


「ん…おはよう。」



眠い目をこすりながら起き上がると、聡ちゃんに頭を撫でられた。





「俺が来るの忘れてた?」


「忘れてないよ。」



むしろ楽しみにしてましたよ、聡介さん。