年下彼女に負ける俺-2-

「私も、聡ちゃんと一緒に旅行したい。」


恥ずかしくて、俯いたまま言うと。

そんな私にそうか!そうか!と嬉しそうにしながら頭を撫でてきた聡ちゃん。




「じゃあ近いうちにおじさんとおばさんに聞いてみないとだな!」


いつ聞くかとか日程はどうしようとか、珍しく浮かれモードな聡ちゃんをよそに、私の心臓は早く脈を打っていた。



聡ちゃんとお泊り。

二人きりだから、もしかしてもしかすると!?


なんて良からぬ妄想が膨らんでいく。




だけどそれと同時に、また一つ思い出が増えるんだなと嬉しくなった。