年下彼女に負ける俺-2-

「今日、まだ家にいないと思った。」

ここでもやっぱり聡ちゃんに抱きつきながら聞く私。



「どうして?」


「今日掃除がなくて早く帰ってきたから。」


だけど聡ちゃんはいた。

いつもと変わらずコーヒーを飲みながら私のことを待っていてくれたんだ。




「そういえば、聡ちゃんも帰ってくるのが早いね。」

どうしたのと聞いてみると、聡ちゃんはすぐに答えてくれた。




「きょうは仕事が早く終わったんだよ。」


「本当に?」


「本当だよ、嘘つく理由なんてないからな。」



やれやれと言いながらも聡ちゃんは笑っている。

そんな姿にすらキュンとしてしまう。