空っぽな表情で、瑠衣は窓から見える海を見ていた。
「見たこともない、知りもしない女の子が出てくるんだ。しかもずっと泣いてる」
それを聞いて、あたしはついハッと顔を上げた。
まさか海羅ちゃんかもしれない。
「どんな子なの?」
声をできるだけ落ち着かせて尋ねた。
「とても綺麗な子。全体的に透明感がある感じ」
「そう……」
つい、バッグの中に入れていた砂時計を取り出してしまった。
それを強く握りしめて、目を閉じた。
海羅ちゃんとの約束だったけど、あたしには瑠衣をほっとけない。
破ってしまうけど許してほしい、ごめんね――
「あのさ、瑠衣」
目を開き、勇気を振り絞って彼を呼んだ。

