あれから瑠衣を呼んで2人の写真を撮り、あたしが気に入った一枚を現像して彼女に渡した。
耐えきれずに泣いてしまったけど、それでもよかった。
あの時の2人が、世界一幸せそうだったから。
少しして2人のもとに行くと、すでに彼女はいなくなっていた。
意識を失ったように眠る瑠衣の手には、彼女の言ってた砂時計があった。
あたしはそれを取って自分のポケットに入れた。
瑠衣を起こすことなく、またその場を去った。
その時、なんだかハッとした。
あたしは小さい頃から瑠衣が好きで、急に現れた海羅ちゃんの存在が気に入らなかった。
なのに……いつの間にか変わってた気がする。
彼女と一緒にいて楽しそうな瑠衣を見て、2人の幸せを願っていた。
初めて彼女を見た時、あの美しさに言葉を失ったのを覚えてる。
適わない、すぐにそう思った。
しかもすごい純粋そうな笑顔だったから、瑠衣が惚れるのも仕方ないと思った。

