「分かった。とにかく隠せばいいのね」
大きく頷いて、彼女に微笑みかけた。
「ありがとうございます」
「ところで、あなたは何か思い出として欲しくないの?」
「えっ……」
さすがにこのまま離れるだけだったら寂しいだろう。
愛し合う2人のために何かしてあげたいと思った。
「あたしにできることがあったら何でも言って」
「思い出……」
少し考えて、彼女は顔をあげた。
「しゃ、写真…がほしい」
「写真?」
「2人で写ったのをずっと持っていたい…です。彼の顔を忘れないように」
写真ならあたしの得意分野。
あたしは大きく頷いた。
「いいよ、撮ってあげる」
「ありがとうございます」
少しおどおどしながら、彼女ははにかんでいた。

