身体が震えてる。
それは恐怖からくるものだろう。
「ずっと一緒にいたいくらい好きなんだ」
一方的でもいい。
いつか別れが来ても、いつまでも記憶に彼女を留めておきたい。
「瑠衣……」
「すぐにとは言わない。毎日一個ずつでもいいから」
なかなか目を合わせてくれない海羅だったけど、俺の隣にやってきて座った。
「まだ言えないことはたくさんあるの」
「言えることからでいいよ」
「あたしのことだから途中で詰まっちゃうかもよ?」
「それでもいいから」
難しそうな横顔が、ゆっくり俺の方に向く。
「どうして訊くの?」
「それは……」
さっき見た夢が頭に浮かんだ。
あの子は間違いなく海羅だった。
そして、助けを求めていた。

