海羅の何かを訴えようとする瞳から目がそらせない。



――どうしたの?


俺は声をかけた。


『瑠衣…助けて』


――何があったんだよ


『苦しいの……』


――どうして?


『あなたが好きだから』


――俺はどうすればいい?


『あたしを、解放して―――』



その手で


自由にしてよ、瑠衣―――……