「安心しなさい、応援してあげるから」

「ならとっとと帰れ」

「はいはい、悪かったわね〜♪」


俺の秘密を握ったとでも思ったのか、梢は柄にもなくスキップをしながら帰って行った。



「へっ、うざいやつ」


そう吐き捨て、俺は向く方向を変えた。


すると、少し遠くに水色のワンピースを着た女の子が。



「海羅……」


遠くから、彼女は悲しみに溢れた瞳でこちらを見ていた。



「どうした?」


少し大きな声で尋ねると、海羅は俺に背を向けてその場にしゃがみこんだ。