――翌日

俺は友達の優と海へ行った。


優はとにかくバカで元気だけは人一倍で、破天荒なやつ。


毎日のように遊ぼうと誘われるけど、俺はそれをことごとく拒否していた。


そろそろ遊んでやらないとかわいそうだしな、ってことで今日は誘いを受け入れてやった。





「それがぁ〜、ミカちゃんに振られたんだよぉ〜」


熱い砂浜の上を歩きながら、俺は優の失恋話を聞いていた。


そういうことか……


話がしたくてずっと俺を誘ってたっつーわけか。



涙ぐむ優の肩を叩いてやると、ヤツは泣き顔を俺に向けてきた。