「海羅ちゃん…あなたは……」 人魚だったのね――― 声にならない思いが溢れる。 頬を伝う涙を拭いてもう一度見ると、そこには誰もいなかった。 でも、全てが分かった。 海羅ちゃんは瑠衣のそばにいる。 ただ会って話すことはできないけど、あなたはそうやって愛する人を見守ってるのね…… 愛し合う2人は共に生きている。 1人は記憶をなくして、 1人は自分の姿を見せることができない。 これもひとつの 美しい愛の形―――……