「あっ、起きたか?」 「三和先輩…?」 「お前寝過ぎ」 そんなに寝てたんだ… 「どのくらい寝てたんですか?」 「結構。」 「………先輩がいい匂いしたからかな?」 聞こえるか聞こえないかの声で ふと呟いた言葉は彼に聞こえていたとは、 彼女は知りもしないだろう。