八一ト







「恋次―――!!」

勢いよくドアを開け
恋次の名前を叫ぶ

悲しそうで

淋しそうだった

恋次の瞳がオレンジ色と紫色が
淡さってもう星が出始めてる空を
映してる恋次の瞳は



なんだか悲しそうで淋しそうだった


「―――何だよ
まだいたのかよ…」

恋次の瞳が私を映したとき
強がるように私を威嚇していた


こうやって人との関わりを
避けていたんだろうか


事故が起きる前
恋次は悪い夢なんか見なくなっていた

のに……

また見てしまったんだ

また一人ぼっちの
恋次に戻ってしまったんだ…