「それに 中毒を起こしたんだ 何かにとり憑かれた ように父はおかしくなってた… そして薬がなくなり きれた時 父はあまりもの薬の欲しさに 母さんを殺した… それを目の前で 俺は見てしまったんだ… 母さんの体から 噴き出る赤い液体が 俺の方に忍び寄って来たんだ… でも父は狂ったように 母さんの体を切りつけて 止めようとしなかった…」 恋次は一粒、二粒と 布団に濡らした そして恋次の体は震えていた