「相変わらず忙しいね」
「ねぇー」
私と優奈は教室から校舎の
裏側を見ていた
毎日毎日告られてる潤
毎日毎日告られるたびに
同じ笑顔しか出さない潤
前一緒に帰ったとき
無言のままだった
無言のままだったけど
・・・・・・けど
手はつながれたままだった
ギュッとガッチリと手は家に着くまで
離してくれなかった
なんでそんなことしたのかは
分からないけどそれなりの理由が
あるハズなんだ
「まーいいや帰ろヒナ」
「そだね」
今日はせんじくんと恋次で帰るらしい
ダンッ
「いったーッ」
机の角に当たっちゃった・・・
そして私の周りには教科書が
落ちている
「もう!なにやってんの?
行くよ!」
教室から
出た優奈は教室を覗く訳もなく
「あーあ・・・やっちゃった・・・
先言ってて!!」