八一ト




「おい・・・何してんだよ」

微かに低い男の声が聞こえた

私はせんじくんの肩から誰か見ようと
したけどせんじくんが私の頭を
胸に押し付けられちゃんと抱きしめられ

見させてくれなかった

「ハ? 
こうなったのも誰のせいやねん」

「・・・離せ

いくらお前でも許さねぇぞ」

私は何が起こってるのか分からなくなり
怖くなりせんじくんの服を握り締めた

せんじくんも答えてくれるように
私の頭を優しく叩いてくれた

「ごめんいくらお前でも
それはでけへん」

「ハ!?そいつは俺の女だ
返せ」


俺の女・・・?


「返せとかかっこよく言って・・・
彼女を1人にさせてよく言うわ」


「え・・・」

「何でこうなっとるか分かるか!?
なんでヒナちゃんが悲しんどるか分かるか!?
不安でいっぱいいっぱいさせとんのは誰やねん」

「・・・・・・」

「変な行動ばっかとって
何がヒナちゃん守った気になってんねん」

どうなってんの・・・