「おい・・・何してんだよ」
微かに低い男の声が聞こえた
私はせんじくんの肩から誰か見ようと
したけどせんじくんが私の頭を
胸に押し付けられちゃんと抱きしめられ
見させてくれなかった
「ハ?
こうなったのも誰のせいやねん」
「・・・離せ
いくらお前でも許さねぇぞ」
私は何が起こってるのか分からなくなり
怖くなりせんじくんの服を握り締めた
せんじくんも答えてくれるように
私の頭を優しく叩いてくれた
「ごめんいくらお前でも
それはでけへん」
「ハ!?そいつは俺の女だ
返せ」
俺の女・・・?
「返せとかかっこよく言って・・・
彼女を1人にさせてよく言うわ」
「え・・・」
「何でこうなっとるか分かるか!?
なんでヒナちゃんが悲しんどるか分かるか!?
不安でいっぱいいっぱいさせとんのは誰やねん」
「・・・・・・」
「変な行動ばっかとって
何がヒナちゃん守った気になってんねん」
どうなってんの・・・

