そのとき
誰かが廊下の向こうから
人が来ていた

まずい

泣いてる所見られるのは
さすがに恥ずかしい

私は必死に目をこすり前をむく

そこにいたのは恋次だった


恋次は廊下をきょろきょろしていた


恋次がしゃがんで何かをつまむと

舌打ちをしてつまんだものを
なげる

何してんだろう

あの行動は何かを探してるみたいだった

どんどん恋次が近づき
目が合ってしまう


でもまた
恋次はまた目を下にもっていく

恋次はあるところで目が止まった

目が止まった先は
私のクローバーが持ってる手の方だった