執事の秘密



「ど、どうしよう。授業は始まってるけど、大変なことになってそうな予感………」


「あまり変なことを言わないでください。お嬢様の感は当たりますから」


言わないでって言われても、もう言っちゃったし。


それに、もう手遅れな予感…………。


「「「「「「キャア―――――――!!!」」」」」」


女の子たちの黄色い声。


遅かった………教室の窓から外を眺めてみると、お兄ちゃんと悠里が必死に走ってる。


悠里は足は速いはずだけど、今は必死にお兄ちゃんを追いかける女子とあまり変わらない。


てか、女の子たち必死過ぎ!!!