執事の秘密



「え、ちょ、ちょっと!」


瀧本くんは、私の腕を引っ張ってこの場から退散する。


はぁ、この調子じゃあ授業はサボり決定だな。


私はおとなしく瀧本くんについて行く。


女子たちの視線が痛いよぉ……。


もぉ、話ってなんなのさ。


早めに終わらしてよね、あの2人心配だから。


悠里は大丈夫だろうけど、英は女の子たちに捕まってたりして。


そんなことを思いながら、私たちは使われていない空き教室に入る。