真凛side 悠里と兄がベタベタしてる間、私はというと… 「え、山久。ちょっと待って」 「ダメですよ?なぜ待たなくてはならないんですか?十分待ったと思いますが」 「え、うん。そうなんだけど……こういうの、身分っていうのをちゃんと考えないと」 「考えてますよ?というより、今は主人やら使用人やら関係ありません。ちゃんと平等な人間として見てもらわないと」 「う……」 「もう我慢の限界です」 そう言って、山久は手を伸ばす。