だだだだだっ―… すごい勢いで聞こえる走る音。 まるでバスケのアップみたいだ。 ガラッ と音をたてて開く俺の病室の扉。 「木村…」 「はっやと~♪」 めちゃめちゃ笑顔で俺を見ていう。 「あの女は?」 『あの女』? あの女って誰のこと言ってんだ?